惰性で15年もWebサイトを続けること

本稿では,conductorless.orgを15年続けての感想について述べる。

1 はじめに

2023年12月8日で,このサイト(conductorless.org)も15年になってしまった。ただ毎年,ドメイン代とサーバ代を自動引き落としにしているから続いているだけという状態だが,特にやめようという気もないライフワークである。

2 アーカイブの重要性

自分がインターネットを使いだして20年以上が経過したが,ネット上のみの関係で長く付き合っている方というのは本当に少ない。大昔からコミュニティの雲散霧消によって様々な断絶があり,その反省として,携帯電話の番号もこのサイトも変えずにやってきた。環境や物事の考え方が変わって疎遠になる方もいたが,長い時を経てまた付き合う方も出てきた。あなたにとっては黒歴史でも,どうかデータは消さずにアーカイブとして残しておいていただきたい。負の遺産が資産になることもたまにはあるのだから。

3 5年間で何をしたのか

どちらにしろサイトの更新をしないので試しにSNSを使ってみたが,確かにWeb日記と個人ニュースサイトの用途であればこれで十分だとは思った。ただし,一番ウケがいいのは大喜利の回答である。

4 次の5年間で何をするのか

その時々で興味の向いたものを取り上げることには変わりがないが,このサイトはテキストサイトではないのでアカデミックな方向に振ってしまった方がいいのかもしれない。クローズドなSNSやAI生成コンテンツが増えた結果,情報は多数多様な散乱をしている。オープンなだけの古典的なWebサイトがやることは,作者の気の向くままにしかならない。そこはconductorless.orgというドメインからして,変えることのない大原則である。

© Keisuke Uchida 2023
URI:https://www.conductorless.org/memo/me8
公開日時:2023-12-31T15:00:00+09:00